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MA Service Design: Ms Ayano Kaji





留学レベル:

Postgraduate (修士課程)

カレッジ:

London College of Communication

​コース:

MA Service Design

​留学期間:

2022年9月~

ロンドン芸術大学でも近年人気の分野である「サービスデザイン」を大学院で学ばれているKaji Ayanoさんより留学体験談をお寄せいただきました。デザイン経験がなかったKajiさんがどのように留学準備をされたのか、また現在コースでどのようなことを学ばれているのか詳しくお聞かせいただいております。


留学準備について





Q. 英国留学を決心した理由やきっかけを教えてください。

社会人経験を積む中で、ロジックだけではなくデザインの手法も取り入れてビジネスに関わりたいと考え始めました。しかし文系出身でデザインの経験が無かったため、一度大学院でしっかり学ぼうと思い留学を決意しました。せっかくならデザインとビジネスの融合が進んでいる国で学びたいと思い、イギリスを選びました。

Q. なぜロンドン芸術大学を選びましたか?

キャリアと留学の両立、経済的な観点から1年程度で卒業できるコースを探していたというのが大きな理由です。

また、自治体や学外のステークホルダーとのプロジェクトなどの実践が多いコースであるというのもポイントでした。


ロンドン芸術大学コースについて




Q. London College of Communicationの MA Service Designはどんなコースですか?

サービスデザインとは、リサーチに基づいて人間中心(最近は地球中心)により良いサービス作りを行うことや、そのサービスが継続的に提供される仕組みを包括的にデザインすることです。

授業のトピックとしては、「チームワーク」について考えるものから、自治体と一緒に地域の「コミュニティ活動をサポート」するもの、「AIの倫理」について考えるもの、イギリス政府のデザインチーム監修のもと「未来」のサービスを共創するなど、多岐にわたるテーマをチームワークを通して学びます。

コースの最後には個人プロジェクトを行います。また、外部ゲストスピーカーによるレクチャーや、ポートフォリオアドバイスなど、キャリアサポートのプログラムもあります。希望者のみですが、韓国のデザイン学校との交流プロジェクトもありました。

授業では、8-10週間単位で1つのプロジェクトを行います。流れとしては、サービスブループリントやシステムマップなどのデザイン手法を用いて、リサーチ、インサイトの発見・問いの策定、サービスコンセプトの作成、プロトタイプテストを経て最終アウトプットを作成します。また、定期的にチューターからフィードバックの機会があります。

このプログラムでは実践的なプロジェクトの進め方、デザインツールの使い方、コミュニケーション、多様なサービスデザインのトピックについて学ぶことができます。

Q. 一週間のスケジュールを教えていただけますか?

平日は週3-4回ほど授業があり、授業前後はグループワークをすることが多いです。

それ以外の空いている時間や週末の1日は個人の課題を進めています。金曜の夜や週末はクラスメイトと出かけることが多いです。

他のコースと比較しても少し忙しいコースだと思いますが、その分学びは多く、クラスメイトとの距離も近いと思います。

Q. チューターはどんな方たちでしたか?

チューターはリサーチャーやデザイナーが中心で、ヘルスケア、社会問題、倫理など、多岐にわたるトピックを専門に、国際的に活躍されている方々です。どの先生もとても熱心で、不明点や懸念点がある時に気軽に相談することが出来ました。チームプロジェクトではチーム単位でチュートリアルを受けますが、個人プロジェクトの際には個人ごとに専任のチューターが割り当てられ、より細かい指導を受けることが出来ました。

Q. クラスメイトはどんな方たちでしたか?

入学年度によって平均年齢は変わりますが、2022/23年度は27歳が平均でした。40名のクラスメイトの内、約半数は中国、残りの3分の1はインドが占めており、残りはイギリス、スペインなどでした。

全体の3分の2ほどは社会人経験があり、残りは学士課程から直接入学している方々でした。

7割ほどがすでにプロダクトデザイン、グラフィックデザインの経験を持っていましたが、私のようにデザインの経験がない方も一定数いました。

Q. コロナ禍でオンラインとのブレンド型の授業が始まりましたが、2023年度はどのように行われていますか?

基本的には対面授業です。ゲストスピーカーの講義はオンラインになることが多いです。

ロンドンでの生活について


ロンドンの住民の約半数は移民なので、思ったよりもイギリス人に会う機会が少ないです。しかし、その分街が単一の文化に染まることなく、多様であり、とても寛容で暮らしやすいと思いました。また、ロンドンは東京と比べても緑にあふれており、週末は公園でピクニックをしている人を多く見かけました。また、美術館も無料なところが多く、休みの時も様々なことをして楽しめる街だと思います。

ロンドン芸術大学に留学をしてみて…


Q. 留学を経験して得たこと良かったことがあれば教えていただけますか?

デザインやアートをより深く理解出来たことはもちろんですが、ロンドンに来て多様な文化や価値観に触れることで客観的に自分の価値観に気づける機会になったのが、私にとっては大きな学びでした。

Q. MA Service Designに適している人やタイプなどがもし思い浮かべば教えていただけますか?

チームワークが基本で、プロジェクトを主体的に進めていく必要があるので、人と何かを作るのが好きな人、好奇心を持って学べる方は、このコースをとても楽しめると思います。クラスメイトは情熱を持って学んでいて、協力的で前向きな人が多かったです。

Q. ロンドン芸術大学日本出願事務局(beo)のサポートを受けて良かったことがあればぜひお聞かせください。

ロンドン芸術大学(UAL)日本担当官の高橋さんのサポート、ポートフォリオ相談会、合格後〜渡航までの情報共有などをはじめ、ロンドン芸術大学日本出願事務局(beo)のサポートが無ければ留学出来なかったと思うほど、大変助かりました。

具体的には、高橋さんにスケジュールのサポートをしていただいたり、細かい相談にのっていただいたりしました。それに加えて、進路決定後には同じコース・大学の方をご紹介いただけたため、精神的な面でも大変助かりました。


また、過去に合格した方の参考資料やその他必要な情報がポータルに集約されており、効率的に情報収集が行え、働きながらではありましたが、準備を進めることが出来ました。さらに、出願の際に初めてポートフォリオを作成しましたが、UALの先生に見ていただく機会も何度かあり、しっかりと作成を進められました。

Q. 今後の展望、ご活動の予定などがあればぜひ教えてください。

コースが終わった後は、元々働いていた日本の企業に戻る予定なので、個人の活動予定ではありませんが、コースのインスタグラム(@maservicedesign)で日々の様子を発信しているので、サービスデザインにご興味ある方はフォローしてみてください! 

Q. これからロンドン芸術大学に留学を考えている方へのアドバイスやメッセージをお願いします。

UALは業界とのコネクションが強いだけではなく、多くのリソース(英語コース、デザインツールの使い方についてのワークショップなど)を提供しています。入学後には多くの人脈やスキルを手に入れられるため、卒業後のキャリアにむけてとても役立つと思います。また、準備についてはロンドン芸術大学日本出願事務局(beo)に非常に豊富なリソースがあるので、出願を検討されている方はぜひコンタクトを取ってみることをおすすめします!


 

ロンドン芸術大学日本担当官よりメッセージ

Kajiさんは、仕事と両立しつつUAL日本出願事務局(beo)で開催している関連イベントに積極的に参加され、そのアドバイスをしっかりとブラッシュアップし着実にご準備をいただいておりました。2023年6月UALに出張でお会いした際も、グループワークなど忙しそうでありましたが毎日充実した留学生活を過ごされていて何よりでした。LCC MA Service Designの卒業制作展は年末のようですが今から楽しみです!



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