Foundation Diploma in Art and Design: Ms Airan Suzuki



留学レベル:

Pre-degree(ファウンデーション)

カレッジ:

Central Saint Martins

​コース:

Foundation Diploma in Art and Design (Diagnostic Mode)→進学先:BA Fine Art, Central Saint Martins

​留学期間:

2018年9月~



留学準備について


Q. 英国留学を決心した理由やきっかけを教えてください。



日本の芸大受験も少し考えていましたが、受験内容などを見ていると、帰国子女の私にとって、入れる学科が限られているように感じたことがきっかけです。また、日本の画塾で描いていた人たちが集まる大学より、国際的で色々な活動や制作をしてきた人たちが集まる大学の方が魅力的に見えたことも理由の一つです。


Q.留学準備で大変だったことはありましたか?

日本の芸大受験用の画塾にも通っていましたが、ロンドン芸術大学(UAL)への出願に必要になる「ポートフォリオ」や「スケッチブック」、面接の準備は全て自分なりに考えて制作、準備しなければならなかったことが特に大変でした。周りに受験経験のある人が一人でもいれば、もう少し効率的に準備ができたと思います。


合格後の渡航前準備も大変だったことの一つです。画材、洋服、食料、生活用品などかなり重い量を詰めていたので、ロンドンに着いた後、一人で持ち運べるか不安になったり等、精神的負担が大きかったです。


また、日本から寮などの支払いなどで問題が起こった場合、国際電話をして解決しなければいけなかったことも大変でした。英語があまり得意な人でなければなおさら大変だったと思います。


ビザの準備は絶対早めに、またパッキングの準備は想像以上に時間がかかったので、かなり早めに進めておいた方がいいと思います。徐々に生活用品など足すことができますので。


ロンドン芸術大学コースについて


Q. 授業や課題内容はどんな様子でしたか?


授業は月、火、木の10:30〜15:30(13:00〜14:00は昼休み)で、他の曜日は自主学習時間でした。 授業のコマ割りはなく、一つの授業、課題を1日続けます。 課題内容は基本的に、「既存のペインティングにおける価値観を新しくする」ということと、「自分でリサーチをしてアイデアを固めていく(最終作品のできばえはあまり関係ない)」ことを重視していると思います。

サボろうと思えばサボれるような授業内容なので、すごく頑張っている人とだらけている人のどちらかでした(笑) 自由度はかなり高いので、やる気をなくさなければ自分のしたいことはかなり実現できると思います。

Q. クラスメイトはどんな方たちでしたか?

ファウンデーション自体の学生数はかなり多めで、ファインアートのペインティングクラスには約60人いたと思います。国籍は私がいたクラスはアジア人が5人ほどで、日本人は私一人でした。イギリス人も多く、アジア人よりはヨーロッパの学生が多かったです。

Q. チューターはどんな方たちでしたか?

チューターの雰囲気はコースによって変わりますが、ファインアートの先生は皆優しく、厳しくはありませんでした。その分自分自身の制作が正しい方向に向かっているか不安な時もありましたが(笑)

自分から助けを求めると必ず親身になってアドバイスや話を聞いてくれます。自分から話に行ったり相談しに行ったりしない場合は、基本的に放置されます。チューターも「私たちを先生としてではなく、一人の話し相手、相談相手として見てほしい」と話されていました。

チュートリアルの時は、誰が担当のチューターになるかでかなり変わるように思います。私を担当してくれたチューターは私には合っていたので、チューターの話はメモをとりながら聞き、もらったアドバイスを実践していました。

Q. 学校の施設や設備について教えていただけますか?



ファインアートは学生の数に対して教室はかなり狭く、大きな作品を制作するのが大変でした。Central Saint Martins(CSM)のキングスクロス駅近くのキャンパスには、24時間空いている図書館があるので、レポートなどリサーチをするときには、よく利用していました。


ロンドン芸術大学に留学をして…


Q. ファウンデーションコースをお勧めしますか?



お勧めします。ファウンデーションコースを受ける前は、すぐにBA(学士)に入学したいと思っていましたがコースが終わった後は必ず受けておいた方がいいと感じました。


ロンドンで求められる制作の形は日本と正反対ですし(実際に日本人の先生から「日本でやってきたことは忘れなさい」と言われました)、リサーチ力やプレゼン力をあらかじめファウンデーションで鍛えておくと、よりBAでの活動が有意義になると思います。


Q. ロンドン芸術大学日本出願事務局(beo)のサポートを受けて良かったことがあればぜひお聞かせください。

そもそも大学受験が初めてで、また海外ともなると、どのように準備を進めていいかわかりませんでした。日本出願事務局のサポートでは、留学準備をどのように進めていくべきかを教えてくれますし、質問があればメールや電話で聞くことができたので、とても助かりました。親があまり英語ができなかったこともあり、一人で出願書類を整理するのが大変だと感じました。実際に日本出願事務局のサポートのおかげでかなりの負担を減らせたと思います。


Q. これからロンドン芸術大学に留学を考えている方へのアドバイスやメッセージをお願いします!

ロンドン芸術大学では「主体的な行動」が求められるように思います。また、一つのプロジェクトについて先生や学生は皆、異なる意見やアドバイスをくれます。

全員のアドバイスを取り入れるのも良いと思いますが、自分の軸になる考えを持っていないと最終的に考えがブレたり、困惑してしまうことがあります。日本で制作してきた作品も、自分の作り上げてきた価値観も、他人に潰されることなく、自分自身で新しい思考や価値観を作り上げ、制作に関わってほしいです。

どのようなプロジェクトや経験も、最終的に「為ためになった」と思えるように行動するのは結局自分自身です。一人の日本人として海外の芸大で活動するのは、大変だと思いますが、応援しています! 


 

ロンドン芸術大学日本担当官よりメッセージ:

鈴木さんは、関西にあるインターナショナルスクールのご出身で、出願準備では自主性を持って取り組んでいらっしゃいました。インタビューの時にお持ちいただいたポートフォリオの作品数とリサーチの密度が、他の方と比べてもずば抜けていたのをよく覚えています。鈴木さんは、CSMのファウンデーションコースを修了後、同カレッジのBA (Hons) Fine Artにご進学されています。今回はファウンデーションコースで制作されたペインティングを何点か送付していただきましたが、今後どのような変化を遂げていくのか期待しています!